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LINEが乗っ取られるとどうなるか
LINE乗っ取りは一昔前に爆発的に発生しました。
そこでLINEの開発側も警戒し、かなりセキュリティが強化されたものの、いまでもサイバー犯罪者によるLINE乗っ取り被害がなくなることはありません。
LINEを乗っ取られてしまったら、どうなるのかご説明していきます。もしかしたら死活問題となるかもしれませんので、よく確認しておきましょう。
LINEを使おうと思ったら画面に「利用できません」などといったエラーが出てきて、LINEが使えなることがあります。
これLINEは乗っ取り被害における一番の被害です。
機種変更などを行った覚えがないのであれば、誰かが別の端末からあなたのLINE IDとパスワードを使ってログイン、つまりLINEを乗っ取ったために起こる現象です。
LINE側のセキュリティの一貫として、安全な機種変更のために他の端末からのログインができなくなる仕組みになっているのですが、乗っ取りに遭うとそれが足かせになってしまうのです。
仲良くしている友達の電話番号やメールアドレスを知らず、LINEでしかやりとりをしていない、ということも増えてきています。
勤め先での出欠など、重要なやり取りをLINEでしている、ということもあるでしょう。
こんな方が、LINEが操作できなくなくなってしまったら一大事です。
遠い昔にやり取りしていた相手から「明日返すから、ちょっと急に必要だからお金貸してくれない?」とLINEでメッセージが届いたら、不審に思うだけでしょう。
しかし、たまたま明日遊ぶ約束をしていた友達や、毎日会うクラスメートや同僚に「明日返すから、ちょっと急に必要だからお金貸してくれない?」などと言われたら、びっくりしつつも「困っているのなら……」「返してくれるなら……」と協力してしまうのではないでしょうか?
また、そんなメッセージを送ってきた相手に、今まで本当にお金を貸したことがあるような場合も、不思議には思わずに協力するかもしれません。
詐欺に利用するために友だちにメッセージを送るのも、なりすましの一種です。 しかしLINEにはもっとなりすましができてしまう場所があります。
LINEにはオープンチャットという機能があることを知っていましたか?友だちとして登録している者同士ではなくても、チャットができる機能です。
最近はこちらの機能を悪用して、罵詈雑言を繰り返す、未成年に卑猥な画像を請求したり、違法な物品を売買しようとする、脅迫・犯罪予告をそこで行う……などといった悪質なユーザーがいるようです。
LINE側は、そうしたユーザーの利用停止をすることが可能です。犯罪行為であれば、警察にログを提出したり情報を開示することもできます。
もし、LINEが乗っ取られ、早急に対処しなかった場合、それらの行為を行われてしまうことも考えられるのです。すべてあなたがやったことだと認識されることもあるかもしれません。
まだ、LINEに関して冤罪逮捕事件は起こっていませんが、いつそういった冤罪が起こってしまうか分からないのが現状です。
LINEが乗っ取られただけで、人間関係のトラブルを起こすきっかけになる恐れがあるでしょう。
まず、LINEを乗っ取られたせいで迷惑をかけてしまった友達たちには、誠意を持って謝罪する必要があります。
もし「LINEを乗っ取られて困ってるのはこちらだし、詐欺にあったのはあなたが悪い」などと言ったら火に油です。
乗っ取られた側には何の責任もない、とは言い切れないからです。
乗っ取られたせいで、友だちのLINE IDが流出する可能性があります。IDさえわかれば、あとはパスワードを総当たりツール等でブルートフォースアタック(総当たり攻撃)することができます。
自分だけではなく、周りの友達・家族・知人まで、LINEの乗っ取り被害に遭う可能性がぐんと高まるのです。
謝罪したとしても、ときには、怒りや八つ当たり、叱責を受けることがあるでしょう。友達を失うこともあるかもしれません。
LINEが乗っ取られる手口とは?
LINEがどうやって乗っ取られるのか、手口を紹介します。
どうしてご自分のLINEが乗っ取られてしまったのか、
“IDとパスワードがセットになっているリスト”を用いて、無差別にログインを試みる乗っ取り方法です。
そのようなリストは、違法に情報を流出させている内部犯がいる企業や、ハッカーなどが何らかの違法な方法で手に入れたものでしょう。
いちいち別なIDとパスワードを用意するよりも、あらゆるサービスを同じID・同じパスワードで登録している人も多いはずです。
できれば、サービスごとにIDとパスワードを変えた方が、こうした攻撃から身を守ることができます。
フィッシング詐欺とは、企業を装ったメールやサイトで、ID・パスワード・クレジットカード番号などといったの個人情報をだまし取る詐欺です。
そこで直接LINEのIDとパスワードを入力して送信した……ということがあれば、LINE乗っ取りの直接の原因でしょう。
なんらかのメール・ショートメール・サイトなどで、LINEではなくてもIDとパスワードを入力したことがある方は、前述の“IDとパスワードがセットになっているリスト”に登録されている可能性があります。
出来るだけ早く各種パスワードの変更を行うことで、大きな被害を防ぐことができるでしょう。
なおLINEには友だち以外からのメッセージを拒否する機能があります。
知らない人が友人を装ってIDやパスワードを聞いてくることを防いだり、迷惑なメッセージをブロックできますので、【ホーム→歯車(設定)→プライバシー管理→メッセージ受信拒否をオン】にしてみてください。
LINEを乗っ取られた場合の対処方法
LINEを乗っ取られた場合、まず行っていただきたい対処方法を紹介します。
稀に、システム上の不具合の場合があり、LINEが使えなくなることがあるようです。そこで、再ログインを試してみましょう。
ログインができれば、すぐにパスワードを変更してください。
システムの不具合ではなかった場合に、サイバー犯罪者によるLINE乗っ取りを未然に防ぐことができます。
LINE問題報告フォームでは「自分のアカウントが盗まれた」という報告項目があります。
早急に報告することで、LINE側は手立てとして、あなたの乗っ取られたアカウントを削除・利用停止をしてくれるでしょう。
出来るだけ早く、LINEが乗っ取られたことを友達や家族に連絡しましょう。
大事な人たちを詐欺被害に遭わせないように、LINE以外の手段ですぐに連絡を取る努力をしてください。
また人づてで情報を広めてもらうのも良いでしょう。
なお、乗っ取りによるなりすまし詐欺の手口は、警察などに足取りを掴ませないために、
という手段が取られることがほとんどです。
こうした手口でメッセージが来ることがあったら、その友達からLINE公式へ連絡をお願いしましょう。
詐欺被害に残念ながら遭ってしまった友達が居た場合は、すぐに最寄りの警察署に通報するようにお願いしてください。
被害を増やさないためにも、早急な連絡が肝心です。
新たにLINE登録をしてください。(LINE公式が再登録を推奨しない指示を出した場合は、LINE公式の指示に従いましょう。)
先にLINE公式に報告していれば、以前のアカウントは削除か利用停止がされているので、同じ電話番号でも問題なく新規登録できるはずです。
また、LINEで購入したスタンプなどを移動してもらえます。
(ただし、友だち登録は0人になってしまうようです。)
SNSが乗っ取り被害に遭わないようにする方法
LINEはSNS(ソーシャルネットワーキング)のひとつです。
SNSは、知っている友達や家族以外の人ともつながれる便利なツールですので、利用している方も多いでしょう。
LINE以外にも、どれかのSNSは利用しているのではないでしょうか?
しかし、これらのSNSが乗っ取られてしまった場合、LINEのケースのように多くの被害に遭ってしまうことが考えられます。
LINE以外のSNSで、
ということがあれば、乗っ取りや不正ログインが疑われますので、すぐにパスワードを変更後、運営会社の窓口に相談してみるべきです。
そのためにも、
ということを徹底をしましょう。
パスワードは、強固で複雑にし、そして守るべきものです。
そしてスマートフォン自体も、守らなければいけません。
LINEやSNSの乗っ取り以外に、スマートフォンの調子がおかしい、不審なことが多い、というときはセキュリティの専門家を頼ってみてはいかがでしょうか。
LINEの乗っ取り、SNSの乗っ取りだけではなく、スマートフォンそのものの乗っ取りや個人情報の流出など深刻な問題が起こっているかもしれません。
どうぞ、信頼できる業者にご相談ください。
スマホ盗聴にまつわるその他の質問
盗聴アプリによって、LINEが盗聴され、情報が流出することがあるのですか?
iPhone乗っ取りとは?Apple IDの不正利用が多いと聞いたのですが、具体的にどのようなものですか?
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