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スペアナもどきとは?
スペクトラムアナライザー(略:スペアナ)が、今まで発見不能とされた盗聴器を探知できる事が判ってから、「スペアナを使って調査します」と謳う盗聴発見業者が増えてきました。
これらの業者でも、本当にスペアナを使用しているところは良いのですが、スペアナを所有していないのにも関わらず、「スペアナを使って調査をします」と明言している業者による、トラブルが発生しているようですので、「スペアナ」と、そうでない「スペアナもどき」を下記で説明していきたいと思います。
スペクトラムアナライザーは、電波を視覚的に見るだけでなく、リアルタイムであらゆる解析ができる点が、その他の「スペアナもどき」と全く違う点です。
しかし、「スペアナもどき」の中には、SR2000Aのような、わりと優秀な機材もありますが、根本的な性能は、本物のスペアナには、全く敵いません。
では、何故、盗聴発見業者によっては、性能の劣る「スペアナもどき」を使うのでしょうか?
その理由は、値段です、例えばアドバンテストの「U3772」は、価格が、270万円しますし、比較的安いスペアナでも、100万円は下回りません。
それに対して、 「スペアナもどき」は、10万円台以下で購入できます、値段の差を考えると、業者の方も、「スペアナもどき」を使いたくなる訳です。
スペクトラムアナライザーは、その構造上、開発には、かなりの技術力が必要な特殊な製品となりますので、取扱っているメーカー自体も少ないのが特徴です。
よって、メーカー名さえ覚えておけば、「スペアナもどき」に惑わされる心配はないのではないかと思います。
いわゆる、本物の「スペアナ」を扱っているメーカーとしては、下記の5社くらいだと思いますので、それ以外のメーカーのようでしたら、要注意です。
・ADVANTEST(旧タケダ理研)
・アンリツ
・テクトロニクス
・ROHDE&SCHWARZ
・HP/Agilent
いわゆる、本物の「スペアナ」の写真は、下記があります。
アドバンテスト R3465 | アドバンテスト U3772 |
逆に、スペアナではない、「スペアナもどき」とはどのようなものがあるでしょうか?
一番多いのがノートパソコン、その次に、受信機に内蔵したタイプや、受信機メーカーが制作した、外付けのユニット等があります。
(SR2000Aは当社でも、盗撮の調査で使用しておりますが、内蔵のスペアナ機能は使用しません)
「スペアナもどき」の写真は、下記です。
SDU5600 | SR2000A |
ノートPC | IC-R3ss |
ノートパソコンだと、一目でわかるのですが、SDU5600やSR2000Aは、パッと見は、スペアナそっくりなので、判り辛いでしょう。
しかし、どちらも、AORという受信機メーカーが作成しており、AORのロゴも入っているのが特徴です。
このように、スペアナとそうでないものについては、きちんと把握しておくことが重要だと思います。