A:録音式の盗聴器とは、電波を発信しないボイスレコーダー等の機器を指して、録音式の盗聴器と呼ぶことがあります。電波を発信しないため、電波感知式の盗聴器発見器では、発見できません。
録音式盗聴器とはどんなものか?
録音式盗聴器とはボイスレコーダーのように音声を
録音する装置・機器を盗聴器として利用することを指します。
家電量販店でも売られているボイスレコーダーはご存知かと
思いますが、電源を入れて録音したい時に録音開始ボタンを
押します。
録音が終わって停止したい場合は停止ボタンを押すと
音声ファイルが作成されるという簡単な仕組みです。
このボイスレコーダーに使われている録音機能を盗聴するために
応用したものが録音式盗聴器となります。
録音式盗聴器を見つけるためには?
録音式盗聴器は電波を発しない盗聴器なので、
よく市販されている電波感知式の盗聴器発見器では見つけることが出来ません。
電源を入れて録音状態にした状態で
忍ばせておく必要があるので
本体に多少の熱を持ちます。
発見方法は
熱を感知するサーモグラフィーや
電子部品を感知して反応する専用機器を用いて
盗聴が疑われる場所の捜索をしていきます。
フリアーシステムズ社から発売されているFLIR E8は性能がよく小型で操作も簡単なハンディタイプのサーモグラフィなので使用しやすい機器と言えるでしょう。
録音式盗聴器が隠されている場所
録音式盗聴器は車両の中に隠されている場合が多くあります。
車両の中に隠されている場合は
- 座席シートの隙間や下
- ダッシュボードの中
- サンバイザーの隙間
- ぬいぐるみなどの置物の中
- 車内の照明器具の中
などに隠されている場合があります。
家のなかではベッドの下やソファーの隙間、
観葉植物に紛れ込ませたりなど隠し場所はさまざまです。
ボイスレコーダーを仕掛ける場合は集音機能を高める
コンデンサマイクと呼ばれる専用マイクをつけて使用する場合が
多く、
小型マイクと本体が細いコードでつながれているため
隠し場所の汎用性も高くなります。

また電卓、ボールペン、マウスなど日常使用する文具用品や
家電製品に偽造させた録音式盗聴器もあります。
通常の電卓やボールペンとしても使用できる
機能を備えているので手にとってもバレる心配はありません。
リビングのペン立てや机、
職場のオフィスなどに置かれていたら
周囲と自然に溶け込んで隠す必要がありません。
このような巧妙にカモフラージュされた見つけにくい盗聴器は
ステルス盗聴器と呼ばれ、
見つけるのが難しい盗聴器の一種です。
ボイスレコーダーの機能はスマホにも備え付けられていて
身近に感じますが
盗聴器をして使用された場合、
意外と
見つけるのが難しい盗聴器の部類になります。
電波を発するアナログ盗聴器は高性能な盗聴器発見器があれば
見つけることが出来るのでまだ簡単といえるのでしょう。
一度ご自身で探されたあと、まだ不安が残っているようなら
専門の業者に依頼するほうが良いと思われます。
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