自宅やオフィスのコンセントに、盗聴器が仕掛けられることがあります。
ですが、コンセントの外観を見ただけでは、コンセントに盗聴器が仕掛けられていると判断するのは難しいです。
コンセントの外観だけでは見つけられませんが、盗聴器が仕掛けられる手口を知っていれば、コンセントに盗聴器があるかどうかを調べることができます。
その手口は大きく分けて2つあり、盗聴器を仕掛ける場所で変わります。
1.コンセントの差込口に盗聴器が仕掛けられる。
2.コンセント内部に盗聴器が仕掛けられる。
1の電源タップを使った盗聴の場合、見覚えの無い電源タップや延長コードなどがコンセントに取り付けられていれば、家主も異変に気付くことが出来ます。
しかし、この電源タップ型盗聴器も、やはり見た目だけでは普通のタップと区別がつきません。
盗聴を防ぐ方法として、電源タップをすべて新しい物に交換してしまうというものが挙げられます。その後すりかえられたり増えたりすることのないように、ご自分だけが分かるマークなどをつけて管理しても良いでしょう。
比較的発見、対策が簡単な1の方法に対して、2のコンセント内部に盗聴器を仕掛ける方法の場合、コンセントカバーを取り外し、内部をくまなく調べなくては盗聴器が仕掛けられているかどうか判断することができません。
コンセント部分のカバーを取り外して、その内部をくまなく調べるためには、どうしても壁向こうの配線を触らざるを得ません。しかしその作業には、電気工事士の資格が必要となります。
電気工事士は「電気工事法」という法律に基づく国家資格で、この資格なくコンセントの壁から向こうの工事を行うと、3万円以下の罰金、または3カ月以下の懲役を科せられます。
もちろん盗聴器の調査だけではなく、盗聴器が仕掛けられていた場合、その盗聴器を取り除くことも電気工事士の資格が必要です。
無理にコンセント内部をいじってしまうと、感電したり、火災が発生したりする危険があります。
コンセント内部を調べたいときは、必ず電気工事士の資格を持っている人に依頼してください。
コンセントだけでなく、タンスや電話機など、盗聴器が仕掛けられる場所は他にもあります。
詳しくは、「盗聴器が最も多く仕掛けられる場所」が参考になりますので、併せてご覧ください。
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